効果音の音量調整入門|BGMに埋もれない・うるさくならないバランスの作り方
せっかくの効果音も、音量バランスが悪いと台無しです。BGMとの兼ね合い、ノーマライズ、フェード、ダッキングなど、動画・ゲーム・配信で使える音量調整の基本を解説します。
効果音の「音量」は2つある
音量調整でまず押さえたいのは、音の大きさにはピーク(瞬間的な最大値)と体感の大きさ(ラウドネス)の2種類があるということです。波形上は同じ高さでも、耳に大きく聞こえる音とそうでない音があります。たとえば高い周波数のピコピコ音は、波形が小さめでも意外と目立ちます。数値だけを頼りにせず、最後は必ず実際の再生環境で聴いて確認するのが基本です。
BGMと効果音のバランス
動画やゲームでは、BGMを基準にして効果音を「瞬間的に少し前へ出す」のがセオリーです。目安としては、BGMよりも効果音のほうが数dBほど大きく、一瞬だけ手前に立つくらい。効果音が鳴りっぱなしでBGMを覆ってしまうと聴き疲れするので、短く・要所だけが原則です。
- 動画編集:カットやテロップ表示に合わせた決定音・ポップ音は、セリフより目立たない程度に。セリフ>効果音>BGMの順が聞き取りやすい構成です。
- ゲーム:頻繁に鳴る音(足音・カーソル移動)は小さめ、まれにしか鳴らない音(レベルアップ・宝箱)は大きめにすると、プレイ時間全体での聴き疲れを防げます。
- 配信:マイクの声が主役です。効果音は声より必ず小さく。OBSなら効果音用のソースに個別の音量フィルタを掛けておくと管理が楽です。
ノーマライズとクリッピング
素材の音量を揃える基本操作がノーマライズ(最大音量を指定値まで持ち上げる/下げる処理)です。複数の効果音を使うときは、まず全部を同じ基準にノーマライズしてから、場面ごとに調整すると迷いません。逆にやってはいけないのがクリッピング(音量の上げすぎで波形の頭が潰れ、バリバリと歪む状態)。書き出し時にメーターが0dBに張り付いていたら上げすぎのサインです。
フェードとダッキング
効果音の切れ際が不自然に「ブツッ」と終わる場合は、末尾に短いフェードアウト(0.05〜0.2秒程度)を掛けるだけで滑らかになります。また、効果音やボイスが鳴る瞬間だけBGMを自動で下げるダッキングを使うと、音がぶつからず聞き取りやすくなります。多くの動画編集ソフト・配信ソフトに標準機能として入っています。
周波数の「被り」に注意
BGMと効果音が同じ音域(たとえばどちらも高音のピコピコ系)だと、音量を上げても埋もれて聞こえないことがあります。その場合は音量ではなく音域をずらすのが正解です。当サイトの効果音はピッチ違いのバリエーションを用意しているので、BGMと被らない高さのバージョンを選んでみてください。加工の詳細は効果音の加工・編集入門で解説しています。